2016年1月1日金曜日

良質の水と、海軍の町が生んだ老舗メーカー よしの味噌


呉の老舗よしの味噌・・・
近年、観光スポットとして賑わう大和ミュージアムから西へ2キロあまり。広島県呉市吉浦本町に、よしの味噌の本社・工場はある。呉はかつて帝国海軍の鎮守府がおかれた町として栄えた歴史を持つ。人口が40万人をこえた時期もあり、その胃袋を満たすため多くの食品産業が発達した。中でも、この地に湧く良質の水を活かして、清酒・醤油・味噌の製造が活発に行われるようになった。よしの味噌の創業は大正6年。呉では最も長い歴史を持つ老舗の味噌蔵だ。


戦時中は呉海軍工廠にも納入し、海軍さんの栄養源をまかなった。
昭和36年からは、全国農協組合連合会のプライベートブランド委託製造にも乗り出し、広島県内全域のJAに供給。近年は全国各地にも販路を拡大している。

 
日本人の90%以上は味噌汁が好きなのに・・・
現在の代表取締役である野間社長は3代目にあたる。
「日本人の90%以上は味噌汁が好きというアンケート結果がある一方で、食の多様化によって味噌の消費は減少しています。

しかし、「体に良く、使い方も幅広い味噌は、無限の可能性を秘めた発酵調味料だと思っています」と野間社長はいう。


日本の味噌は大豆10+米こうじ8を比率とするものが多い。しかし呉エリアは、大豆10+麦こうじ20という比率が一般的だ。
やや甘く、濃く、独特の旨み・雑みがあるのが特徴だ。この先代から続く味は頑ななまでに守りながら、数々の挑戦を続けている。
ごはん+味噌汁という伝統的な日本型食生活の普及も大切だが、現代の食スタイルや食意識にマッチした食品として、味噌の新しい可能性を追求しているのだ。


レモン商品の取り組み・・・
呉市特産の「大長レモン」を中心に、県産レモンを使った塩こうじ仕立ての鍋つゆ「すっぱうまい広島れもん鍋のもと」を中心に、野間雅則社長が開発するレモン関連商品が好調な売れ行きを見せている。

同社3代目社長であるの野間雅則氏、生まれも育ちも呉市。愛着のある故郷だが、近年は高齢化と人口減の傾向が進み、閉店する店舗も相次ぐなど元気な話題が少ないことを気に掛けていた。

 「うちのような小さな会社が広島県の特産品であるレモンを使った商品で成功すれば、他の会社を励ますこともできるのでは」と考え、2013年2月にレモン商品の開発に着手し、同10月に「ひろしまレモン鍋の素」発売した。

 米こうじに塩を加えて発酵させたうまみたっぷりの塩こうじに、レモン果汁と皮を交ぜた。酸味のあるさわやかな香りと、まろやかなポン酢のような味わいで、カキ鍋やちゃんこ鍋、ポトフ、パエリアなど和洋の料理に使える。

 ビタミンCやクエン酸などの栄養価が高く、疲労回復や美肌効果も期待できることから、特に女性受けがよいという。野間社長は、今後も広島県産のレモンを取り入れた女性向け商品を開発し、広島県内を始め、首都圏においても、うまく売り込み、広島名物を創り育てたいと話している。

 
続々生まれるレモン商品を紹介・・・ 

2014年2月発売

2014年4月発売
2014年4月発売
2015年4月発売

2015年5月発売
2016年4月発売

2016年4月発売




 

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